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響気整体が共感する方へのインタビュー

VOL.6 ゆみこさん

●『玄牝』のこと、「吉村医院」のこと、「へその緒の会」のこと
●妊娠中のからだとこころ
●大安産だったお産
●地震直後の病院でのこと
●震災後の生活、放射能のこと
●ご主人のこと
●おむつなし育児について
●泣いたら「SLOW」 
●「まあいいか」ということをある程度増やす 
●泣いていること自体がすごく可愛い
●毎日がすごく幸せ 
●「体の声」を聴いてあげることが大事 
 
■ゆみこさんのこと



このインタビューシリーズ 「繋ぐこころ、響くカラダ、照らす未来」では、これまでに「妊娠・出産・子育て」に関するお仕事を対外的にされている女性にインタビューをしてきましたが、今回はその番外編として、響気整体がずっと整体をさせていただいているママの代表として、ゆみこさんのお話を伺って来ました。

ゆみこさんには、現在お二人のお子さんがいらっしゃいます。東日本大震災が起こった2011年3月11日の二日前に、可愛い男の子をご出産されました。

当然ながら、地震直後の病院の様子は、生まれたばかりの赤ちゃんの死を覚悟するぐらい大変だったそうです…。

だからこそ、日常の何気ない生活の営みを、「ありがたい」「しあわせ」だと思えるような、「命に対する絶対的な肯定感」みたいなものが、ゆみこさんにはあるのかなと思いました。

ゆみこさんのナチュラルで上品なバランス感覚は、なんていうか天性のものがある気がします。
いかにも天秤座的な感じの、独特な透明感のある、聡明でチャーミングな女性です。

ゆみこさんには、子育てでたとえ左右に揺れることがあったとしても、自分が立脚するべきこだわりや、中心軸にはある。そういう大人の凛とした強い姿勢が、お子さんの感受性にも反映されているのだなとお話を伺って思いました。

インタビュー場所は、第一回目にインタビューをさせていただいたSmile the Firstさんの松本友子さんにご提供、ご協力いただきました。


■『玄牝』のこと、「吉村医院」のこと、「へその緒の会」のこと  


吉村光弘(以下吉村):ではよろしくお願いします!

ゆみこ:よろしくお願いします!

吉村:ゆみこさんのお宅では、テレビを観ないんですよね。

ゆみこ:はい。観ませんね。自宅にいちおうあるのですが。

吉村:でも観ない…。

ゆみこ:観ないですね。観る暇もないですね。みんないつ観るんですかね(笑)。

吉村:いやあ、朝起きたらすぐとか、おうちに帰ってきたらすぐにテレビを点けるのではないでしょうか。僕もテレビを持っていなくて、もうずっと長いこと観ないのですけれども…そのことで人に何か言われたりしませんか?

ゆみこ:言われますよ。びっくりされますよね。ちょうどNHKの「お母さんといっしょ」の時間が夕方だから、夕飯の支度は子どもがテレビを見ていてくれるから出来るみたいで。だから「テレビがないのに、どうやってご飯の支度するの?」って…。でもうちは最初からテレビを観ないから、子どももそれを期待していないし、他にもやることありますし…。

吉村:テレビは観なくても、ゆみこさんは本がお好きなんですよね。自然なお産で有名な吉村正先生の本なども読まれているということで、また後でおすすめの本とか、そういう話題も出てくるかもしれませんけど。

ゆみこ:はい。そういえば今度また吉村医院のドキュメンタリー映画『玄牝』の上映会があるみたいですよ(と言ってチラシをいただく)。

吉村:あ、そうみたいですね!

ゆみこ:『へその緒の会』というNPO法人があって、そのNPOの理事をされている方がわりと近くに住んでいるんです。6人のお子さんがいらっしゃる助産師さんが理事をしていて。そのNPO法人が主催した『玄牝』の自主上映会が今度またあるそうです。

その方は、はじめは保健師さんだったそうなんですけど、お産の魅力にひかれて助産師の資格をとったそうなんですね。そのあと大きい病院で働くようになったんだけど、でもこれじゃあ満足いくお産ができないと思って、自宅出産を取り扱うようになったらしくて。あとおっぱいのケアとか、いろいろな相談を受けたり、出張したりされていて、すごく素敵な方なんです。大葉ナナコさんところの「誕生学アドバイザー」の資格もお持ちの方で、いのちのお話とかを各幼稚園とか保育園とか学校とかでお話されているそうです。

吉村:あ、そうなんですね。4回目にこの企画でインタビューをさせていただいた、同じく誕生学アドバイザーでヨガ講師の竹村絵実さんブログを、このインタビューの数日前に見ていたら、ちょうど『玄牝』について書いていて、また上映会をやりますよっていう情報を紹介されていました、たまたま。

僕も『玄牝』を二回観ましたけどね。

ゆみこ:私も観ました。すごくいい映画でしたね!

吉村:そうですね。吉村正先生は、たまたま僕と同じ名前でして、その意味でも運命的なものを感じたりしています。一方的ですが(笑)。


■妊娠中のからだとこころ

   
 

吉村:ゆみこさんの妊娠中のお話をお聞かせいただけますか? 体調的にはどうでしたか?

ゆみこ:つわりが4週目ぐらいからきつくて、なんかもう、その時は寝ているだけでした。

吉村:つわり、どんな感じでした?

ゆみこ:もう気持ちが悪くて、とにかく食べることができませんでした。夏だったので、つわりと脱水が重なって…。ただ、飲みものも飲めないと入院になっちゃうので、上の子もいるし、入院はしたくないから、飲みものだけはがんばって飲みました。一ヶ月半ぐらいの間は、そんな感じでしたね。

吉村:そのあとは?

ゆみこ:そのあとは、元気いっぱいに過ごしました。

吉村:妊娠の初期は、お仕事はどうされていたんですか?

ゆみこ:仕事がちょうどない時期で、なんか気が抜けた状態で、やる気もなくて寝ていたんだと思いますけど。8月が具合が悪くて、10月ぐらいからまたちょっと働いていたんですけど…。

吉村:妊娠中にご自身で心がけていたこととかってありますか?

ゆみこ:心の面ではいいイメージを持つようにはしていましたね。楽しく過ごせるように。あと、体に負担になるような食事をしないということと、なるべくリラックスして、深い呼吸が出来るようには心がけていました。あとお散歩にすごく行きました。二時間ぐらい歩いていましたね。

吉村:呼吸や食事はもちろん大事ですが、体を整える日常の運動としては、散歩がいちばんですね。散歩をすることが、安産のひとつのコツでしょうね。

ゆみこ:吉村正先生の本を事前に読んでいたので、あの通りの生活がしたいなと思っていたんです。散歩は少なくとも二時間と書いてあったので。

吉村:そうですね。吉村正先生の本では、「ごろごろ・ぱくぱく・ビクビク」しないということをおっしゃっていて、まあとにかく昔の日本人的な足腰を鍛えるような労働(薪割りや雑巾がけなど)や、運動をして、とにかく歩くことを妊婦さんに薦めていますね。

「妊娠・出産・子育て」に関する本は、吉村正先生以外でも結構読まれていたんですか?

ゆみこ:読んでいますね。『赤ちゃん語がわかる魔法の育児書』とか、あといつ読んだのかは定かではないのですが、三砂ちづる先生の「おむつなし育児」に関する本とか、幕内秀夫先生とか、真弓貞夫先生とか、大葉ナナコ先生とか…。あと『「心の基地」はおかあさん』という本を書かれている平井信義先生。

吉村:ゆみこさんはすごく勉強家ですよね。個人的には、僕はとても吉村正先生のことを尊敬していて、かなり影響を受けていたりします。余談ですが、吉村正先生の妊娠・出産に対する思想と、(野口)整体の考え方は、結構似ているところがあるんですね。三砂先生なんかの本でも、野口晴哉先生のご著書を参考文献であげていたりもします。


■大安産だったお産  


吉村:妊娠初期はつわりがあったけれども、それ以降は散歩をしたりして、楽しくマタニティライフを過ごされていたということですが、ゆみこさんのお産体験についてお話を聞かせていただけますか? 

ゆみこ:なにもかも、すごくうまくいったんです。予定日は3月の末だったんですけど、なぜかこの子は予定日よりも早く出てくる気がするなと思っていたんですね。で、3月初めの土曜日に、陣痛じゃないけど「ん? なんだろう?」という感覚があって、なんかもうすぐ出てくる気がするというか。

吉村:へえ! おもしろい!

ゆみこ:産後はうちの母が手伝いに来てくれることになっていたのですけど、「お母さん、なんかお産が早まる気がするから来て」って言って、予定日がまだ先だったけど母に来てもらいました。それで、上の子の送り迎えとか、準備とか食事とかひと通りお願いし終わって、母とのやり取りもスムーズで心配のない状態で、お産を迎えることになりました。だから、よく教えてくれたなと思って(笑)。なんか出てくる気がしたんですね。

吉村:そうですか。普段からよくお腹の赤ちゃんに「話しかけ」をしていたんですか?

ゆみこ:していましたね。よくお風呂で話しかけていたかな。ひとりでゆっくりできるので。あとお散歩の時とか。「お腹の中で大きくなってから出ておいでね」とか「自分のタイミングで出ておいでね」とか。

吉村:なるほど。妊娠中からお腹の赤ちゃんにたくさん「話しかけ」しておくと、そこですでに母子間のコミュニケーションがとれているから、実際に生まれてからもすごく育てやすかったりしますね。

で、お子さんが生まれたのが2011年3月9日の朝方だったんですよね。

ゆみこ:はい。病院に着いてから、一時間弱で出てきました。

吉村:それはまあ、一般的にはかなりの安産ですよね。

ゆみこ:すごい安産でした! 前の日は畑に行って、じゃがいもを植えてきたんです。上の子どもと行く約束をしていたので。あと娘がバレエをやりたいと行っていたから、夕方にバレエの見学に連れて行って。夜になって「ああ、なんだかもう、このまま産まれちゃうな」と思ったので、パパとディナーに二人で行って(笑)。

吉村:(笑)そうですか。

ゆみこ:陣痛の合間にばくばく食べて、やりきって、満足して出産です(笑)。


■地震直後の病院でのこと  


吉村:そして大安産だったと。で、ご出産された二日後の3.11に東日本大震災が起きました…。そのときはまだ、ゆみこさんも赤ちゃんも病院にいたわけですが、そのあたりの地震直後のお話をよければお聞かせいただけますか?

ゆみこ:はい。6階建ての3階部分に病室があって、ちょうど生まれて間もない息子を胸に抱いてお昼寝をしていたんですね。そしたら地鳴りが聞こえ始めて、すごい揺れ始めて…。部屋は5人部屋で、カーテンで仕切っていて外の様子は見れなかったのですが、いろんなものが「ガシャーン!!」ってぶつかる音が聞こえて…。はじめは夢だと思ったのですけど、これはどうも夢じゃないなって…。

ほんとにとにかく、体験したことがない揺れだから、もうこの建物はたぶんダメだなっていうぐらい揺れて、建物が崩れるなって…。ああ、もう死んじゃうなって思いましたね。生まれて二日なのに、この子は死んじゃうんだなって…。でもぜんぜんそのときは慌てなくて、まあしょうがないかと思って、せめて最後ぐらいは痛くないように、この子に覆いかぶさって、しっかり抱っこしていてあげよう…っていう感じでした。

「なんでこの子は生まれてきたんだろう?」っていうぐらいに思いましたね。こんなにすぐ死んじゃうのにって…。

吉村:そうでしたか。大変でしたね。僕はそのとき横浜にいたのですけど、やっぱり結構揺れて、これはちょっとただごとじゃないなと、とにかくビックリしましたよね。地震後の、その時の病院の様子は、どんな感じだったんですか?

ゆみこ:大きい大学病院だったのですが、司令系統が一応あったのでしょうけど、なんか二系統に分かれてしまったみたいで、あっちだと避難しろと言っていたり、こっちは逆に残れっていう人もいて…。もう大パニックですよね。

帝王切開の手術の途中だった方もいたし、手術直後の方もいて、でも直後の人も自分で歩いて避難して、私たちは赤ちゃんを連れて、すごく狭い非常階段を降りたんです。3階から。それでまず足がすくんで…。でも後ろから人が押し寄せるような感じだから、「とにかく早く降りなきゃ!」って一生懸命降りたのを覚えているかなあ…。

あまりに先生たちもいろいろなことを言っているから、何をどうしたらいいのかわからなくて…。地震が収まった後のほうが怖かったです。どうなるんだろうって…。

吉村:それはそうでしょうね。ましてお産という大仕事を終えたばかりで、頭も体もゆるんでいる時ですからね。

ゆみこ:で、その時になって、上の娘のことが気になって。地震の間は赤ちゃんをとにかく痛くないようにしてあげようって思っていたのですが、ようやく上の娘のことが心配になって、そうしたら恐怖で立てなくなってしまって…。それで外でしばらく避難していました。

吉村:外で避難?

ゆみこ:はい。みんな病院の外に出なさいっていうことになったので。すごく寒い日で、雨も降ってきちゃって…。怖かったなあ…。うん…。

でもすごく息子はお利口でした! 避難している間は、一回も起きなくて騒ぐこともなくて、ずっと静かに寝ていてくれて。ようやく地震が落ち着いて、病室に戻ってからお腹が空いたよっていって泣いて…。あそこで泣かれて騒がれていたら、私もどういう気分になっていたかわかりませんね…。

吉村:お子さんは予定日よりも早めに生まれてきて、しかも地震のすこし前に生まれてきて…。

ゆみこ:そうですね。それがよかったですね。みんなわかっているんじゃないかっていう気がしますよね。あの地震で産気づいちゃった方もいっぱいいたみたいで…。

水が使えなくなったり、電気が使えなくなったりで、ちいさな出産施設は出産をとれなくなったりしていたらしいですね。私が出産したのは大きい病院だったので、他のところで産めない方をみんな受け入れていたんですね。なので病院は新生児ラッシュで、もう新生児室に入らないくらいいっぱいで、廊下とかに寝ている子もいたりしました。だから少し先に生まれていて、ある意味よかったかなとは思いますけどね。

吉村:そうですね。

ゆみこ:ほんとうは個人の病院で産む予定だったんですけど、大きい病院に移ってくれって先生に言われて、すごい嫌だったんですけど移って…。でも結果的にはよかったですね。最初に産む予定だった所は、震災の後、大変だったと聞いていますし…。そういうのも赤ちゃんは予知していたのかな?

吉村:そうかもしれないですね。まあ、ご出産後すぐの大震災だったわけで、いずれにしても病院では大変だったとは思うのですけど、病院には何日間いましたか?

ゆみこ:5日間ですね。息子は黄疸があったので3日間残っていたんです。私だけ先に退院して、離れてすごく悲しかったのですけど、その頃すごく放射線量があがったんですよね。だからその時に外に連れ出さなくて、よかったのかなとは思いますけど…。

吉村:退院されてすぐに、産後一週間目で僕はゆみこさんのお宅に伺って、整体をさせていただきましたよね。それがちょうどお子さんが退院される日だったと思います。整体が終わった後、しばらくして病院に向かいに行くということで。

その日は曇っていて少し風が強くて、なんだか空は不穏な雰囲気が漂っていて、整体が終わって駅について、そこからまたゆみこさんに電話したんですよね。「風が強いから暖かくして、一応マスクをして外出したほうがいいですよ」みたいな感じで…。

ゆみこ:そうでしたね。

吉村:まだあの頃は、正確な情報があまりないし、メディアも政府もそれを公表していないし、放射能に対してどういう具体的な対応をとっていいのかわからないという不安感はありましたよね。

ゆみこ:そうですね。


■震災後の生活、放射能のこと


吉村:それで地震のあと、ゆみこさんはご兄弟がいる大分の方に一時的に避難されましたよね。そういった決断をするにあたって、やっぱり悩まれたことと思うのですが…。

ゆみこ:悩みましたね。どちらを選択したとしても子どもを思ってのことなのですが、ようやく落ち着いてきた生活環境を変えることに対しての不安もあったし、それだったらこっちに残って、あまり外に出ないで生活していたほうがいいのか…それとも慣れないけれども空気が綺麗っていう表現でいいのかな、そういうところに移ったほうが私自身も心が穏やかでいられるのかなと思って…。結局後者を選択したのですが。

どうしたらいいのか、心が振れるのもしんどくなったので…。洗濯物を外に干していいのかどうかとか、食材だってどうしたらいいのかも全然あの頃はわからないし…。でも東京都で水道から放射能が検出されて(註:3月22日)決めました。水に影響が出るぐらいでは、もうちょっと…と思って…。やっぱり行くしかないのかなと。

吉村:どれぐらい、あちらに行かれていたんでしたっけ?

ゆみこ:ちょうど一ヶ月間いました。

吉村:3.11から一年近く経って、その後も余震は相変わらずあったりしますが…。

ゆみこ:最近また多いですよね。大きい地震が。

吉村:そうですね。3.11の地震前と後で、いろいろな意味でみなさん考え方が変わったり、あるいは考えなくちゃならないことって増えたと思うのですけど、ゆみこさんご自身が、日常の生活の中で工夫していることとか、気をつけていることとかってありますか?

ゆみこ:放射能に関して気をつけているのは、まあなるべく放射能を取り入れないということですね。内部被曝が怖いので。まず取り入れないのが大前提なのですけど、それでもどうしても体内に入ってきてしまうので、からだの排泄力とか免疫力をアップしていこうとは思っています。

吉村:うん。それが大事ですね。

ゆみこ:あとは、あまり神経質になりすぎずに、心理的なストレスをためないようにして、美味しいものは美味しく食べるというか。月に一度ぐらいたまには外食して「これ、どこ産なの?」っていつも気にしなくてもいいように、「美味しいよね」って食べられるように、普段は家で気をつけておくというバランスかな。「これはどこどこ産だから、食べちゃダメ!」とは外では言いたくないので。

吉村:そうですね。気にし過ぎると、もうキリがないですからね。

ゆみこ:そうですよね。もちろん情報はなるべく入れて、きのこは危ないとか、果物とか種子関係などは控えつつ…。

吉村:ゆみこさんがお住まいの地域は、放射線量の数値も少しばかり…

ゆみこ:高いですね。いわゆる「ホットスポット」と呼ばれているところで。

吉村:たとえば地域とか街全体とか、あるいは行政は、かなり放射能に対して気をつけて対策を取られているというのはあるのでしょうか?

ゆみこ:行政は、う~ん、あまり…。ようやく議員さんの中でも意見を聞いてくれる方がいて、議会とかでも積極的に意見をぶつけてくれているんですけど、やっぱりお金が絡んでくるのがネックなんですかね…。動きが非常に遅いですけど、少しづつ進んでいるとは思います。

私も役所に電話をしたことがあるんですが、後手後手にやるんじゃなくて、たとえば震災直後でも「放射線量が上がったから、外に出ないでください」っていうアナウンスの車を走らせてくれたら、被曝も防げたのに、後になって数値がいくらだったと言われても困りますよね…。

吉村:そうですね。ゆみこさんの周囲のお知り合いやお友達とかはいかがですか? お友達とそういう話をしますか?

ゆみこ:そういう話をできる方とできない方が、すごく分かれてきました。震災から時間が経つに従って。最初はみんな不安だから気をつかったり、話をしていたけど、「いまはもうしょうがないじゃん」っていう感じで全然気にしない人と、逆に「そんなに気を使っているの?」っていう人と両極端ですね。

私自身はこの一年間の中で、こういうふうに放射能に対して生きていこうってある程度決めたので、人と話をして意見を聞いて、ちょっと思うところもあるけど、でも戻ってくるというか。

吉村:なるほど。自分なりにバランスを保つと。気にしなさ過ぎても、気にし過ぎてもね。あまり神経質になりすぎて、自分の体のストレスを感じるよりはね。もちろん必要な情報は取り入れて、気をつけるべきところはしっかり気をつけてという、いいところどりで、バランスを取るのが大事かもしれないですね。

ゆみこ:ええ。ここまではこうするから、あとはいいや、というラインを決めたので。

吉村:そういう基準が自分なりにしっかりとあると、違いますよね。

ゆみこ:楽ですね。基準が決まるまではきつかったですね。人にこう言われては、ああそうなのかと思ったり…。

吉村:一方では、逆のことを言っていたりしてね。まあ、有益な情報も出てきているし、ゆみこさんは自分でもちゃんと勉強して、いろいろと学ばれていますからね。ちなみに放射能については、整体の智慧も役に立つと思いますよ!


■ご主人のこと  


吉村:ほかに、放射能や食に関わらず、ゆみこさんが工夫されていることはありますか?

ゆみこ:食の続きで言うと、家族で共同作業をすることは心がけていますね。たとえば一緒に味噌を作ってみたりだとか、ホットプレートでパパと子どもが一緒に何かを作る。手巻き寿司とか。子どもに何かをさせてあげられることを作る。

吉村:ああ、なるほど。

ゆみこ:これは汚れちゃうからダメとかではなくて、もちろん子どもがやりたいことに限りますけど、子どもがやりたければ、やらせてあげられるように仕事を作る。

吉村:うんうん。

ゆみこ:危ないことはもちろんパパとかママがやればいいけど、たとえばご飯をよそうとか、出来ることはやらせてあげています。危険なこと以外は。食以外でもそうですね。

吉村:やりたがることをね。

ゆみこ:そうそう!

吉村:ゆみこさんのご主人には僕も一度お会いしたことがありますけど、とても素敵な優しそうな方ですよね。

ゆみこ:(笑)。ありがとうございます! 優し「そう」でしょう(笑)。

吉村:いや、事実優しいでしょう(笑)。それでいながらとても頼りになるではないのかな。ご主人は、なんだかいつも明るい感じですよね。

ゆみこ:明るいですね。なにかで悩んでいても、ポジティブに押してくれますね。私を攻めるようなことはあまり言わないかな。

吉村:そうですか。ご主人は獅子座ですよね!(註:吉村は星占いが好きなので、すぐにそういう星座の話になります!)

ゆみこ:獅子座です。獅子座ってそういう感じなんですか?

吉村:一般に獅子座の方は、すごく頼りになりますね。いわゆるボスタイプです。いちばん頼りになるんじゃないかなあ。

ゆみこ:本当?そうなんですね。じゃあ今は「眠れる獅子」なんですね(笑)。よく寝ていますから(笑)。

吉村:(笑)。こういう言い方が適切かどうかはわかりませんが、男らしい方が多いですよ。あんまり弱音を吐いたりしないんじゃないかな。人前で泣いたりとか…

ゆみこ:ないですね。

吉村:その辺の夫婦の関係とかも…

ゆみこ:ずいぶんよくなりました(笑)。


■おむつなし育児について  


吉村:では次の質問を。ゆみこさんは「おむつなし育児」を実践されていますよね。「おむつなし育児」について、お話を聞かせていただきたいのですけど、まずいつから、どんなきっかけではじめられたのでしょうか?

ゆみこ:上の子の時に「おむつなし育児」についての新聞記事を読んでいたんです。「自然育児友の会」が試験的にやり始めた時がありましたよね。

吉村:はい。

ゆみこ:その記事を読んで、面白そうだなと思っていたんです。でもそれ以上何も調べることもなくて、詳しいことがわからないから、保健センターに電話して問い合わせてみたんですね。「エリミネーション・コミュニケーション(Elimination Communication)について、お話が出来る方はいませんか?」って。

そうしたら「赤ちゃんはまだトイレに行けないのよ。まず立てるようになって、おしっこの間隔が二時間空いて、それからじゃないとストレスになるだけだから、トイレでおしっこはやらないのよ」ってお説教されたんです。

吉村:そうですか。

ゆみこ:私が聞きたかったこととはちょっと違うなと思って…。それで、自分で適当に手当たり次第にトイレに連れていっていたのですが、ちょっと子どもが嫌がったら「あれ?嫌なのかな?」「どうしたらいいんだろう?」って私自身がわからなくなってきて、それがストレスに感じてきたので、その時はやめちゃったんですね。

それでも、布おむつで育てていて、一歳から漏らそうが何しようがパンツにして、二歳になる頃には、もうおむつは外れていたかな。

で、息子が生まれた時も、やっぱり「おむつなし育児」のことは気になっていて、それで吉村先生に「おむつなし育児」を実践されている方がSmile the Firstさんによく来る方でいるよって聞いて、実際にその方にお会いしてお話をして、詳しい話を聞いてみたら「あ、そんな感じでいいんだ!」っていう、なんていうか気軽な感じで、やれる時だけでいいんだなというのがわかったんですね。

二人目の育児で、子育てにも慣れて、ある程度手放しで出来ることが自分でもわかってきたので、気軽に出来る時だけやればいいかなという思いで、また「おむつなし育児」を始めたんですね。でもまあ上の子もいるし、一日一回ぐらいトイレに行けたらいいかなと思っていたのですが、やり始めたらトイレでさせたほうが断然楽で!

吉村:断然楽!

ゆみこ:はい。で、もう私自身が楽しくって。赤ちゃんでもおしっことうんちがトイレですることが出来るなんて!っていう楽しさがあって、もうゲーム感覚で連れていって「やった! 出た!」みたいな感じで。一日に一回もおむつが濡れないっていうことも出来るようになったんです。それがだいたい三ヶ月半ぐらいからですね。

吉村:すごいですね。「おむつなし育児」は、実践されている方はみんな「すごく楽しい!」っておっしゃるじゃないですか。

ゆみこ:そうそう!

ゆみこ:その辺りの感覚というか感受性が、一般的にはもしかしたらわかりにくいのかなと思うのですけど。実際にやらないとわからないような感動や楽しさがあるから、言葉ではなかなか伝えにくい側面もあると思いますが、どうでしょうか? 個人的にはどういうところが楽しいですか?

ゆみこ:子どもが「気持ちよさそう」にしているのを見るのが、もう幸せですよね。もともと「赤ちゃんはおむつをするもの」だという観念が、普通はありますよね。私もありましたし。でもそうじゃなくて、おむつをしなくても赤ちゃんはトイレで排泄できるような力があるんですね。赤ちゃんの能力ってもともとすごいですが、それがわかったときすごいなと思いました。赤ちゃんだけでなくて、それに気づいてあげられるママもすごいなと。自画自賛ですが(笑)。

それですごく楽しくなってきて、そのうちに赤ちゃんとのアイコンタクトというか、「あ、もう行きたいんだな」っていう感覚がわかってきて、で、赤ちゃんのほうもこういうふうにママに伝えれば、ママも自分の気持ちや感覚をちゃんとわかってくれるということがあって、そういうコンタクトやコミュニケーションが出来ることが、私はもちろん、赤ちゃんも嬉しいんじゃないかなと思います。

吉村:いわゆる直接的な「言語」を通じたコミュニケーションではなくて、「何となく」というか、言うなれば「気」で感じて、それでお互いに通じる、伝えるようなコミュニケーションですよね。

ゆみこ:そう「何となく」です。だから他のことをしていても、赤ちゃんの感覚が「何となく」感じられるようになってくるんです。もちろん、おむつでしちゃえばしちゃったでいいや、っていう気楽な感じで。ほんと楽しいですね!

「いつするの? いつなの?」ってそればっかりこっちが思っちゃうと、子どももしんどくなっちゃうかもしれないけど、行きたい時は連れていってあげられたらいいなっていうぐらいの感じなので、そのほうが赤ちゃんも追い詰められなくて済みますしね。

「なんでおしっこしちゃったの!」なんて全然思わないので。

吉村:そこもあまり神経質になりすぎないように、いわゆる「トイレ・トレーニング」という感じではないんですよね。

ゆみこ:そうですね。だからうまくできなくても、ぜんぜん気にしないですね。普通はおむつでおしっこやうんちをするのが当たり前の年代だと思われているのに、トイレで一回でも二回でも出来るっていうのは、それだけですごいなって思います。決してほかの子と比べるわけではないですけど。

吉村:ほんとお子さんは、充たされた感じで、おとなしいですよね。

ゆみこ:そうなんですよね。ほんとにいい子でびっくりします(笑)。


■泣いたら「SLOW」 

   
   

吉村:「おむつなし育児」で赤ちゃんの排泄を気持ちよくさせてあげて、不快感を取り除いてあげることで、赤ちゃんのからだの「快」の感覚がますます高まってくる。

で、赤ちゃん自身も充たされて、すごく気持ちも穏やかでリラックスした感じでいられると思うんですね。もちろん、ゆみこさんのお子さんがいつも穏やかでいられるには、ほかにもたぶんいろいろな理由があるとは思いますが、「おむつなし育児」以外でも、なにか心がけていることはありますか?

ゆみこ『赤ちゃん語がわかる魔法の育児書』という本に、「“EAZY”子育て」というのと、「泣いたら“SLOW”」というのがあるんです。それは心がけていますね。赤ちゃんが泣いたら、普通はすぐ抱っこして泣き止ませることが多いと思うんですけど、私は抱っこするまでに「SLOW」を心がけていて。

「S」は「Stop」ですよね。まず止まる。「L」が「Listen」。聴く。何で泣いているか、泣き方とかをよく聴いてあげる。泣くことで赤ちゃんはお話しして伝えようとしていますから。「O」が「Observe」。赤ちゃんの様子を観察してあげて、周囲の様子や環境はどうだったのかを観察してあげる。「W」が「What's up?」。どうしたの? そこで全部を総合して、赤ちゃんがどうして泣いているのかということを判断してあげる。

すぐに抱いてしまうと、泣いて言葉を発しなくなってしまいますよね。

吉村:ああ、なるほど。

ゆみこ:訴えは聞いてあげないといけないと思っていて、訴えをきちんと受け止めてから、「そうか、それが嫌だったんだね」とか「大きい音がしたから、びっくりしたんだね」とか。

吉村:ゆみこさんは妊娠中からよくお腹の赤ちゃんに「話しかけ」をされていたということですが、今も、もうほんとに何でもどんなことでも、お子さんに対して「語りかけ」をしていますよね。

ゆみこ:はい。あれはまず一人前として尊重しているというか、赤ちゃんだから言葉がわからないという風には思っていなくて、しゃべっていることは全部わかっていると思っているんです。だから赤ちゃんの気持ちを尊重するためには、こちらもきちんと伝えてあげないといけないかなと思っていて。逆にさっきの「SLOW」だと、赤ちゃんの言い分も聞いてあげることが出来るので、いいなあと思いますね。

親が子どもの「信頼出来る“友人”」のように振る舞うことが、子どもが穏やかに育つためにはいいんだ、ということを何かの本で読んだことがあるんですね。

「信頼出来る“友人”」のように、っていうのがどういうことかというと、言うことが首尾一貫していて、何か頼んだ時に気持ちよくやってくれるということ。もし自分と意見が違っても、それを頭から否定するのではなくて、きちんと話をして、自分の意見は言うけどそれを相手に押し付けない。あと、嘘をつかない。誤魔化したり、脅かしたり、いい加減なことを言って、その場を取りつくろわない。知りたいことは面倒がらずに教えてくれて、クドクなくて、他の人と比較しないで、自分の個性を認めてくれる。相手の成功や幸福を喜んでくれる…。そういう存在ですね。それを読んで、すごくいいなと思ったんです。

吉村:うんうん。

ゆみこ:子どもと「“友達の”ようになりたい」っていう親はいるけど、そういうのと、今言った“友人”っていうのはちょっと違うような気がするんです。「なあなあ」な感じでの友達ではなくて。相手をきちんと尊重するような“友人”。

たとえば何かを子どもに頼まれた時に、すぐに「ちょっと待ってて!」とか言いがちなんですが、友人だと「うん、いいよ」って言えるのに、子どもに対してそういうふうに言えないのは、子どもからすれば嫌だろうなって思うんですね。逆にママが子どもに何かを頼んだ時に、子どもがすぐにやらないと「なんでやらないの!」って怒ったりして、そうするとイコールの関係じゃないですよね。そこは尊重して、対等でいたいなと思います。

吉村:なかなか思っていても簡単に出来ることでもないですよね。どうしても親は親だから偉いんだ、みたいな認識はあるし。

ゆみこ:私は親は先に必ず死ぬものだと私は思っているんです。子どもが一人前というか、「自立させる」ことが親の役目だと思っているので…。

吉村:なるほど。子どもをほんとうの意味で「自立」させるためにこそ、小さくても赤ちゃんでも友人のように接して、心身を尊重するということですね。このあたりは、もしかしたら「おむつなし育児」の思想とどこかでリンクするのかもしれませんね。


■「まあいいか」ということをある程度増やす


吉村:「おむつなし育児」にしても、またそれ以外のことにしても、それを「手間」だとか「面倒」だとかマイナスに思わずに、ポジティブにいられるためのコツってありますか?

ゆみこ:小さい手間を省かないことが、大きなイライラを防ぐコツなのかなと思います。小さい細々したことを一つ一つクリアしていけば、大きなイライラにはならないなと思っています。

たとえば、子どもの要求を小さく無視しちゃうと、絶対に子どもはそれを覚えていて、そのうちに手の付けられない不安やイライラをぶつけてきたり発散してきたりするので、その時その時になるべくうまく解消できるようにしています。だけどそれは、決して子どもの言いなりになるというわけではないのですが。

あと、そもそも「手間」だっていうふうにあまり思わないんですよね。なぜなら赤ちゃんってほんとうにすごい存在だから、まずこの世に生まれてきてくれたことだけでもう素晴らしいことで、何かが出来るようになるだけで、それはすごいことだから、もう感動の連続ですよね。

吉村:生まれてきたということだけ、もう奇跡的なことですからね。

ゆみこ:はい。それと、やっぱり赤ちゃんの笑顔が増えたほうが育児も楽しいので、心地よい、快い「快の感覚」が増えるようにしてあげるというか、不快が少なくなるようにという心持ちでいます。もちろん、自分が無理だなと思うときは、もう無理しない。

吉村:ああ、その辺のバランスがゆみこさんは上手いのかな。手間暇を惜しまず、気を働かせつつ、でも無理し過ぎないっていう。

ゆみこ:そうですね。「おむつなし」も無理だなと思ったら、普段は普通の綿パンを履かせているんですけど、無理なときはトレパンにしておいて、それでも無理なときは布おむつにしておいて、濡れてもごめんね、みたいな。ちょっとママ、今は無理だからね、みたいな。

だから「まあ、いいか」っていうことをある程度増やすことも大事かなと思います。

吉村:完璧を求めすぎない、っていうところですよね。


■泣いていること自体がすごく可愛い  


ゆみこ:あと、赤ちゃんが泣いちゃうのがストレスに感じる方も多いと思うのですけど、私は赤ちゃんが自分の前で泣いてくれることは、すごく光栄だなと思っているんですね。相手に感情を解放できるからこそ、ママだからこそ泣いて訴えているわけですよね。濡れて気持ち悪かったのに、はやくおむつを変えてくれればよかったのに、とか、お腹が空いたからはやくきてよ、とか泣けることはすごくいいことだなと思います。

吉村:感情として訴えているわけですからね。そこにある種の「信頼関係」があるからこそ泣けるんですよね。

ゆみこ:そうそうそう。そういうことを思い出してから、泣いていること自体がすごく可愛くて。「そうだったよねえ、ママが来たから大丈夫だよ」っていう感じに思えると、泣いていても嫌な気持ちがしないし、面倒とかに思うことがないかな。そういった気持ちのシフトができて、よかったかなと思いますね。いつも泣いてばっかり…と思わないで、ママだから泣いて教えてくれているんだよ、特別なんだよって思うようにしたら、むしろ泣くことはありがたいことだなと思いますね。

吉村:お子さんは、でも基本的に穏やかですよね。無駄に泣かないというか、ゆったりとしていて。

ゆみこ:穏やかですね~。穏やかなのには、他にも理由があるかなと思うんです。「“EASY”子育て」っていうのが、リズムをつけて生活をさせてあげるっていうのがあるんです。

「Eating, Activity, Sleeping, Your time」。これを『赤ちゃん語がわかる魔法の育児書』の著者のトレイシー・ホッグさんは言っているのですけど、まあ、この本で書いているように二・三時間ごとにこれが来るとは私自身は思ってはいないのですが(笑)。でも規則正しい生活は、すごく穏やかでいられる秘訣だろうなと思います。

朝は何時ぐらいに起きて、何時になったらご飯が出てくるとか、ご飯を食べたら歯磨きをするとか、そういった順番やリズムを、必要最小限、崩さないではじめから生活をしていると、子どももある程度自分で予測が立てられるようになりますよね。びっくりするようなことにあまり出会わないから、穏やかでいられる。もし、そこから外れるときは、きちんと言葉で予告しておいてあげる。

吉村:ああ、そこでも子どもを尊重してコミュニケーションをとられているわけですね。ゆみこさんのお子さんは、こう語りかけてきちんと伝えると、わかってくれるんですよね。穏やかといっても、自己主張はしっかりとしているというか。泣きわめいたりするのではないけど、けっこう頑固なところもあるというか、芯があるというか。

ゆみこ:そうなんですよ! ちゃんと自分の意思がしっかりあって。何も考えてなくて、たんにぼ~っとしている感じではないみたいですね。自分なりの主張や考えがあるけど、でも穏やかですね。

あとは、上の子もそうなんですけど、自分が居心地の悪いところには連れていかれないという安心感がきっとあるんだと思います。

吉村:ああ、信頼しているからこそ、安心感があるというか。

ゆみこ:絶対、赤ちゃんの時から嘘とかはつかないので。誤魔化したりもしないし。病院行くときは病院に行くよって言うし、注射打つときは注射を打つよって伝える。嘘をついてどこかいいところに行こうって言って、嫌なところに連れて行くようなことはしないので…。それは大人でもそうですよね。嘘をついて違うことをさせられたら嫌じゃないですか。やっぱり尊重しているということが、大事かな。

言ったことはちゃんと起こるということを、学んでいるのかもしれませんね。
あと心がけているのは、月齢や成長に応じた、受け入れられる環境の変化しか与えない、というか、あまり余計な「刺激」を与え過ぎない。

吉村:刺激をね。与え過ぎない。

ゆみこ:子どもに「好かれたい」っていう思いじゃなくて、「幸せになってほしい」という観点で一応育てているつもりではいます。子どもに嫌われたくないっていうのはなくて、嫌われてもしょうがないから、たとえ親が子どもに嫌われても、それでも自分で自立して幸せになれるように育てたいかな。だから結構激しく怒ることはありますよ(笑)。

吉村:そうですか。

ゆみこ:うん(笑)。なにか悪いことをしたら許さないです(笑)。でも一貫性は大事にしていて、これはダメだよって言ったことは、何がどうあろうとダメです。

食事とかは、三歳・四歳になるとなんでも食べたがると思うのですけど、うちはアメやチョコレートはダメって言っていて、どういう時もどうお願いしても周りが食べていてもダメです。何歳になったらね、と子どもと決めたので。

吉村:そこは「まあ、いいか」ではなくて、きびしいところは結構厳しいんですね(笑)。でもゆみこさんは、そういうところが一貫していますよね。中途半端にあやふやにさせたり、適当に甘やかしていい加減にするのではなくて、きちんと親としての責任を自分の中で引き受けているというか、そういう感じがします。


■毎日がすごく幸せ 


吉村:お子さんにどんなふうに育ってほしい、というのはありますか?

ゆみこ:とにかく「自立」を目標としていますね。自分を持っていてほしいかなと思います。人がどうだからどうじゃなくて、みんなが黒って言っていても、自分が白だと思うなら白でもいいんだよ、みたいな。

吉村:うんうん。

ゆみこ:あとは自分の「使命」を見つけて欲しいですね。それが見つかるまではいろいろなことをしてみたらいいと思うし、これだっていう使命が見つかったら、それで一生懸命生きていってほしいなと思います。

吉村:自分の使命やミッションを自分自身で見つけることが出来たら、それは本当に素晴らしいことですよね。

では次の質問を。これは毎回みなさんに必ず聞いている質問なのですが、もしもゆみこさんが未来の世界、未来の時間に行けるとしたら、たとえば一年後や三年後、あるいは十年後の世界に行けるとしたら、その時のゆみこさんは何をしていると思いますか?

ゆみこ:それ、いちばん難しい質問です(笑)。でも、いま毎日がすごく幸せなので、同じように毎日幸せに過ごしているだろうなとしか思えないんです。子どもは大きくなっているだろうし、私も年齢を重ねているでしょうけど、これが今よりもこうよくなっているとかは、あまり思わなくて。同じように楽しく、同じように幸せに過ごしているかなと。ぜんぜん答えにならないですけど(笑)、すいません!

吉村:いや、そういうふうに言えることは、なかなか素晴らしいなと思いますね。

ゆみこ:そうですか。こうあって欲しいとか、ああいうふうにあって欲しいとかが、あまり浮かばなくて。幸せなんでしょうね、今ね。

もちろん、余震がなくなればいいなとかはあるのですけど、それは思っても仕方がないので、何があっても「いる」だけでいいですよね。

吉村:ね。本当はそうなんですけどね。

ゆみこ:ついつい欲張りになっちゃうんですよね。向上心があるとも言えるかもしれないけど。今回インタビューのお話をいただいて、「ああそうだ、自分はこういう心持ちだったんだな」ということをあらためて思い直せました。マイナスのスパイラルに入っている時が、ちょっと前にあったんですけど、「そうだ、こういう子育てをしたかったんだ」っていうのを思い出しましたね。自分自身を整理しなおしたら、また楽しい日々が過ごせて、すごくありがたいです、こういうのをさせてもらって。

吉村:いやいや、こちらこそです!

ゆみこ:パパが起きるのが遅いとか(笑)、ああだこうだ思っていたのですが。子どもに対しても、知らず知らずにハードルを上げてしまっていたりして…。ここまで出来るでしょ、みたいな…。でもそんなことは思う必要ないことであって、もちろん出来たら褒めるし、喜ばしいことなのだけど、まずは「いる」だけで「ありがたい」ということをちょっと忘れかけていたなと思って…。

3.11を思い出したりとか、そういうふうに育てていきたいかということを思い出したら、すごい心が穏やかになりました。ありがとうございました(笑)。
今こうやって一年を迎えられることが、ほんとうに奇跡だし、そういった中で亡くなられた方もいっぱいいるわけですし、生きているだけで、もう本当に感謝で…。

吉村:ほんとうにそうですよね。

ゆみこ:なにをちょっと寄り道したぐらいで、そんなにキーキー言っていたのかなと思って(笑)。そういうふうに思える自分になりたいと思っていたので、初心に帰れました。

吉村:今回の地震は、いろいろなきっかけをあたえてくれた出来事ではありますよね。よくも悪くも。

ゆみこ:ほんとにそうですね。もちろん不安な要素も残しているので、嫌なことや大変なこともあるのですけど、これをきっかけに人と「つながる」ことの喜びとか、あるいは「食」に対しても見つめ直すことも出来ましたね。

子どものありがたさとか、旦那さんのありがたさとかをほんとに見つめ直せたので。単純によかったというと、地震や原発で今も大変な思いをされている方もたくさんいらっしゃるので、アレなのですが…、日常生活そのものをありがたいと思えるようなきっかけにはなりましたね。

吉村:地震を一つの契機として、日常に対する視点や考え方が変わったというか、ありふれたことでも、それを幸せだと感じることができるようになったというかね。

ゆみこ:そうですね。ほんとに。3.11まではいろいろな情報を「もらいたい」っていうばっかりだったんですけど、でもそうじゃなくて、自分が手にしたものを「与える」というか、それは上から目線ではないのですけど、「人の役に立ちたい」ってすごく思うようになりましたね。

吉村:うんうん。「利己的」ではなくて、「利他的」なね。ほんとに3.11は日本人にとって大きな出来事だったと思いますね。僕自身は、日本の社会をほんとうの意味で変えていくのは男性的な「効率」や「経済」優先の思考や思想ではなくて、女性的な感受性というか、お母さんたちのそういう「利他的」な思想だと思っています。だからこそ、お母さんたちのこころと体が整っていることが、なにより大事だと思いますね。


■「体の声」を聴いてあげることが大事 


吉村:最後にじゃあ…響気整体について、なにか一言あればお願いします!

ゆみこ:あります、あります。一言どころじゃなくて!

吉村:じゃあ二言ほど(笑)。

ゆみこ:自分を見つめ直すきっかけになりましたね。自分をよく見て、自分の体の声をよく聴いて、整えることの大切さに気づきました。体を整えることで、すごく心地いい暮らしができますし。

そして体を整えると同時に、こころも整えることが大事だということにも気づかせてもらったので、自分の軸が出来たというか。体の軸を感じて生活ができるようになったし、こころも軸を持てるようになってきたかな(笑)。軸が太くなったり細くなったりする変化はあるのですが、ここだけはっていう自分の軸が築けるようになったかなと思います。

吉村:軸が一本、中心感覚としてあれば、こっちに揺れてもあっちに揺れても、また真ん中に戻ってくることが出来るんですね。ゆみこさんは天秤座だけにそういう優れたバランス感覚があるんだと思いますね。

ゆみこ:あ、そうか、まさに天秤ですね! またそこに繋がってくるんですね(笑)。ほんとに「体の声」を聴いてあげることが大事だなと思いますね。

子どもにはアンテナを張っているけど、なんかついつい、自分のことはないがしろにしがちで、でも自分が整っていないと、負のオーラを出してしまうので。それを実感しました。

一人目の時は整体を受けずにきて、産後にひどい腰痛があって歩けなかったりしたのに、二人目の時はすごく体も楽で、整えてもらったので、本当にありがとうございます!

吉村:こちらこそ、今日は長時間にわたってありがとうございました!


(2012.3.01 at Smile the First インタビュアー・構成・文責/吉村光弘)




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